風沼 口癖って何なん?

 本人には自分の口癖は、何なん・もうええわ・やば、とか、調子のっちゃってなんだろうけど、ドキュメンタリーやインタビューを見て口癖だよねー、と思うのは、「〜こそ」だと思うんですが、いかがでしょう?それに年上とか関係なく本人に「かわいいね😍」って言ってしまうし、なんでも「いい意味で」ってつければ良いわけじゃないよ。あと断然「〜の勢い」!なんでも勢いにして語っちゃうよね〜。さすがに曲のタイトルにするのは無茶だと思うけど、本人は気付いているのかな。

 

 風さんの魅力の一つでもある、物柔らかな表現。「〜もらいよる」「させてもろた」などは関西圏の言葉ではさほどではないのかもしれないが、関東の表現に慣れた人間には随分謙虚な言葉遣いだなーと感じる。京都の親類が「〜しはる」をそれこそ目下(何なら動物)にも使うのに驚いたときの感じ。

 押し付けたくないんだろうな、という時の「個人的には」とか、「〜ません?」という疑問形も好きですよね。だから、ハッキリと「〜してください」と言われた時は本当に真っ直ぐ響いて、「ハイ、そうします」って気持にさせられちゃうんだと思う。

 謙虚なくせに、自分で名曲とか masterpiece って言っちゃうのは、自分が作ったと思っていないからだよね。神様みたいな人が自分を通して作ってる。自分は楽器や機械みたいなものだと。今までもしこんなこと言う人に会ったとしたら絶対眉に唾つけてた。無条件に信用できないと思っていただろう。なのに、風さんが言うと本当にそう思っているのだろうと信じられる。だからといって私が風さんのスピリチュアルなところを丸ごと受け入れているというわけでもない。風さんが自分の言っていることを信じていることを信じているということ。エセ宗教家には自分が信じてないことを平気で語る(騙る)人間もいるからね。

 

 実際風さんがどんな宗教を信じているかは謎めいている。God bless us やゴスペルへの傾倒はキリスト教といえるし、HEHN や LASA はサイババの言葉で、インドの宗教的リーダーというのはヒンドゥ教なんだろうか?マントラはヨガや仏教でも唱えるし、瞑想は仏教でもキリスト教でもする。ハイヤーセルフの話はほぼ仏教の仏性にあたるものにも思える。ご両親はベジタリアンだし、インタビューでは信心深い人と答えているが、宗教は特定していない。デビュー前にはお寺でコンサートをしているし、アメリカでは教会で飛び込み演奏もしていた。本人が敢えて特定していないのを詮索するのは無意味だとは思うが、そのスピリチュアル性とどのように付き合っていけばいいのか、時々気になってしまうのだ。キリスト教唯一神より、日本的なアニミズムと輪廻や解脱の仏教の方が歌詞には合っているようにみえるけれど、GBU やゴスペル好きに引っかかるんです。

 口癖の軽い話から話が宗教に流れてしまい、特に結びはなしで終わります。