風沼 LAAT宮城2日目感想②

 入場した時からステージ横ではスモークが焚かれ続けていて、レーザーの準備かなとは思っていたが、色数を抑えたドラマティックな照明で、途中何度かドヨメキが起こった。パナスタではクソデカスクリーンに花火、すごい装置にと、HEAT の鬱憤を晴らすかのようなド派手な演出だったそうだが、このLAAT では会場も言わば普通の場所で、やっと普通の派手な演出ができたのかなあ。みんなが風さんを肉眼で見られるし、好きなだけ照明やセリが使えて、ダンサーたちも(旗とか無くても)存在感があって、天気を心配する必要もなく、安心して演出プランを考えることができたと思う。なによりダッチ監督が嬉しかったかもしれないと勝手に感動した。

 念願の弾き語りを聴くこともできた。damn を真正面で見られたし、まつりの炎の熱をリアルに感じ、ニコッとした顔を肉眼で見た。花道ですぐ横を通ったらすごかったなあという妄想はダメだったけど。あと、もう少し音は抑えてもいいのに。バンドになってから体にズンズン来た。子供にイヤーマフが必要に納得。もう何十年もいわれてるのに変わらないのは、基本その方が人気なんでしょうが。

 途中「座りたかったら座ってくださいね」とは言っていたが、周りが立っていて座るのはほぼ不可能なので、結局最初から最後まで立ちっぱなし。膝が固まってしまい、辛かった。あとブロック最前列だったのと、前ブロックの人が踊りまくるので、手がかなり邪魔だったのを見ると、自分の手が確実に邪魔になるのがわかり、腕を上げることができず、すごく中途半端なお手振りをしてしまった。隣の女の子がとても小柄で、腕を振りまくっていたのと、後ろから見たら変なコントラストになっていたんじゃないかと、しょうもない心配。

 何なんwでの撮影もせっかく「お土産持って帰ってね」と言われたので、こちらサイドに来てくれた時だけ数秒ずつ2回撮ってみた。どうしても後ろが気になってしまう。どうせ色んな人がアップしてくるのを見ればいいやって思っていたが、自分から見たのをもう少し残しておけばよかった。

 席が思ったより近かったので、双眼鏡はやめて、単眼鏡で時々見た。ただ、確かにくっきりは見えるが、大きさはほとんど変わらずという感じだったので、本当に表情を確認したい時だけ。20年前くらいの視力があれば必要なかったなあ。

 

 ライブは本当に良かったけど、遠征はあまりに大変だった。冬の東北で予報は雪という条件も悪かった。荷物はどんどん増えるし、時間も持て余してしまった。一方、今までは円盤化してくれればそれでいいと考えていたが、大違いで、大間違いだというのもわかった。ライブはその場でその日だけの経験なんだろう。見たり聞いたりだけなら、映像作品の方がずっと良いだろう。でもここまで人がライブに行きたいのはその価値があるからなのだ。とは言え、今度は遠征ではなく、近場で行きたい。東京や横浜じゃかなり悲観的にならざるをえないし、そもそも風さんが世界ツアーとかに行ってしまうかもしれないけど。そうなる前に一度でも、そして小さ目の会場で行けた幸運に感謝します。

 

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