日産スタジアムの Free Live の意味 ⑵

 ピアノといえば、何なんwだけではない。サービス精神にあふれた風さんのこと、生配信の中で触れた伏線を回収するかのように、次々驚かせてくれた。

冒頭から、罪の香りの爽やかver. 夏の香り。幻の lo-fi イントロ付ききらり。これは予想通りマイケル・ジャクソンの Heal The World  。予告新曲燃えよ(MO-EH-YO) からのもうええわ(MO-EH-WA)。複雑で美しいコード進行の優しさをまさかのアカペラでグラウンドを移動しながら歌い出す。その歌声は7万人収容の空っぽのスタジアムに谺した。ピアノに戻ってからはさらに美しい伴奏を。武道館でもみせた特にないの hand clap を誘うMC にも少し驚いた。MC については後でまとめて。死ぬのがいいわのイントロは武道館ver. のさらに変化したもの。この後の帰ろうでは、まるで視聴者が見えているかのように深呼吸を促した。実際息を詰めて見ていた人ばかりだったんじゃないかと思える。青春病にも元はないイントロがあったが、当然聞いたことないのに、あゝ青春病が始まるなとわかるのだ。最後の曲かもしれないね、とちょっと思わせぶりに始めた旅路。本当に最後の曲何なんw。これだけの曲を MC を含め1時間ちょっとでやりきり、そこにはいない聴衆にとんでもない満足感をもたらした。もうええわのラップやちょっとダークな話振り、2千万円のピアノをパンパン叩いたりと、驚きポイント多数だが、もうやめておく。だってみんな見たんだからわかってるって。

 MC 。ファン達が愛してやまないポチポチやポテポテと言われた話し方は薄くなり、岡山弁はむしろ意識して使っているように感じた。何より英語多め、スピリチュアル強めが今回のコンセプトといえるか。生配信でも英語で説明を入れるよう気をつけていたが、今回は英語で話してから日本語に翻訳する流れに見えた。しかも英語の方は明確に higher-spirit や God に触れていたが、日本語ではぼかした表現にしていた。特に驚いたのは、青春病の英語の紹介。'another masterpiece 'と。そして 'God gave me' と言ったが、日本語では何も触れず。以前から曲は降って来ると表現していたが、God gave me とハッキリ言ったのは初めてではないか。SNS 上ではこの前段のビショ濡れの芝生での寝転びやお昼寝の誘い、瞑想の薦めなどの方が話題のようだが、私には masterpiece の方が衝撃だった。全体的に日本語ではフンワリ、英語ではハッキリ表現するようにしているように思える。