日産スタジアムのFree Live の意味 ⑴

 この時がたまたまなのか、ある予感を持ってこの時を迎えたのか、たかが半年のファンにわかるはずもない。でもきっと多くの人が変化に気づいただろう。

 わかりやすい外形的なことから。エンドロールで流れる人名。いままでは本人は Fujii Kaze とずっと姓名と表記してきたが、関係者・スタッフの表記は各自の希望だっただろうと思う。当然自分より長いキャリアを持ち、その名で色々なメディア・SNS の発信をしている人の立場を尊重していただろう。でも今回は全て姓名順の表記だった。山田監督であろうと Yamada Kento であった。いっそ漢字表記という選択もあったかもしれないが、私はこれは確固とした海外への視点だと思う。日本の人名は姓名順であることをキチンと表す。そして日本では普通は載せてもらえない役割の人まできっちり載せる。海外基準のビジネスポリシーを実践していく、という意志表明と捉えた。

 風さんは優しい。でもこれからは自分のビジョンを通すために、周囲の希望とは違うことが出てくることを示しているように感じてしまう。一ファンの戯言です。

 音楽のこと。私が云々するのもどうかと思うが、言うしかない。何なんw はすごかった。アンコールでやる安定の流れのようで全然違った。私が聴いたのはYouTube 上にある音源・渋谷公会堂や武道館のライブ動画・Ali ve streaming のアーカイブで、10種類もない。それでも言う。何かが変わった。勿論レコーディングから2年、元々上手かった歌がさらに上手くなっているでしょう。素晴らしいボイストレーナーに、肉体も鍛えて、上手くなっているに決まっている。でもそれだけ?

 ピアノのアレンジも変わった。素人の頃から華やかなのに無駄がない素敵なアレンジを見せてきたのだから、驚くには当たらないのだろうが。私はYaffle さんのアレンジが良すぎるのはいいことなのか、ずっと考えていた。風さん自身「自分では考えられないアレンジ」「全く違うものになって戻ってきた」と発言していた。確かに素晴らしい。ヤフさんしか勝たん、というのも当然なのだろう。でもそれでいいの?ファンとしてはもしかしたらYaffle さんによる150点どころか200点にもしてくれた曲より、100%風さんの曲を欲しているのではないか。

 今回ピアノだけの演奏になったことで、風100%なのかはわからないけれど、音源のアレンジから少し自由に風度が上がった音に改めて感動してしまった。