日産スタジアムの Free Live の意味 ⑶

 燃えよ。風さんは「ダサいくらいまっすぐな」‘childish,green 'な曲と紹介していた。とにかく今までと違う曲だと思う。HEHN album の主要な曲と青春病などずっと存在していたという曲達は、長い間温められ、育てられてきた。文学的・宗教的もいえる歌詞で、風さん500歳説・人生何周目との所以にもなっていた。報道ステーションのインタビューでも、燃えよは「今までの曲と違うのでうまく伝わるか心配」と言っている。安産だったというきらりからこの燃えよと、素直に自分の好きと気持(きらりはそろぼちノリノリな曲を、燃えよは自分を鼓舞する曲)を詰め込んだ、手をかけ過ぎない作詞になってきたのだろうか。英語好きを公言しながら、日本語の歌詞にこだわってきた風さんだが、燃えよではさらりと英語を交えたり、ギャル語っぽかったり、とさらにストレートになっている。

 そのいわば軽快な歌詞を支えているのが歌声だ。きらりではファルセットに隠れてあまり目立たなかった?(誰がいう) がここまで美しかったなんて。エムスラさんのおかげもあるのかもしれないが、エムスラ塾長が最高の仕上がりといい、ズッズさんは風さんは盤石だと知らせてくれたし、本当に素晴らしい歌だったのだろう。そしてそれはその日の出来が良かったという話ではなく、風さんそのものが up したことなのだと思う。

 ピアノだけの伴奏は生配信の中でも披露してきた。当然 Yaffle さんのアレンジを経て、それを再現する方向で風さんがピアノ弾き語りに再アレンジするようなことだと思う。今回はそれがさらに洗練された、力強いピアノに感じた。さらに歌そのものがアレンジされたところを聴いて(結構色々あった)、自由にできるシンガーソングライターで良かったと思ってしまった(大きなお世話ですね)。

 これまでのように大事に育てた曲から、今を表す曲。英語や spiritual な感性を。海外への視点。自分のシコウ(志向・指向・嗜好)を大事にーなんせ風さんは「皆が喜ぶからワシ頑張る〜」人by WDMですから。への転換、展開がこの日明らかになったように思う。

 今回の Free Live が風さんにとり大きなステップになったのではと考えた点について長々書いてしまった。にもかかわらず納得できる内容にはならなかったが、とりまここまで。